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非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎
2008-05-18 Sun 14:14
昨日、渋谷にて鑑賞。

以前、彼の作品展を観たことがある。
一見可愛らしい女の子たちのイラスト、でもよく見るとそこには凄惨なシーンが描かれていたりして、そのギャップが衝撃的。作者は病院の清掃人をしながら、それ以外の時間は自室にこもり、自分の絵と文章で紡ぐ物語の世界に生きていた。それこそが大長編作のタイトルにもなっている、非現実の王国だった。

この映画は、彼の周囲にいた人々の証言と数少ないポートレートと膨大な量の作品で成り立っている。ひきこもりで人との接触を極力断ち、外出するのは仕事のときと日々のミサにあずかるときぐらいだったという彼が、まさかそんな大作を書いていることを周りの人たちは誰一人知らなかったという。それが発覚したのは、高齢になった彼を救貧院に送ったあとで(この救貧院は父が亡くなった場所でもあった)、人々はまさかあの彼が…と、とても驚いた。

養護施設で育った彼は、子供のころのいじめられたトラウマにより「人間は恐いもの」という認識を深くもち世間との関わりを断ってしまったようだ。そして心の成長を止めたまま、年を重ねてしまった(実際、彼は「大人になりたくなかった。子供のままでいたかった」と綴っている)。
神に願い事をしてそれをかなえてもらうため毎日ミサに通い、自室に祭壇をしつらえて熱心に祈っても、それが聞き届けられなかったときは一変して暴言を吐きイエスの聖画を殴る、なんてまったく子供じゃないか。地獄の絵を見てすぐさま改心するところもまた然り。

これだけの大作を書いたんだから生前に世間に発表すればよかったのに、と思ってしまうのは常人の考えだろう。彼は自分自身の逃れ場、はけ口として書いていたのだろうから。他人様にお見せする必要なんて、これっぽっちもなかったのだ。大家に作品が見つかったとき、彼は「白目を剥いた」という。
いま、自分がドキュメンタリー映画になり遠く極東の地でも公開されていることを彼が知ったら、それこそ白目を剥いて倒れるに違いない。
作品中の冷酷無比な大人と対峙する純真無垢な少女戦士たちは、彼の理想像であると同時に彼自身なのだから。

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